人間だと思って育ったぴよ
直子がまた、なんか連れてきた。小屋から。
前には、ニワトリの卵を自分で、ヒヨコにする、と言って、自分のおなかに抱いていた
それは、小さな子供のうちだったから、放っておいたら、そのうち、あきらめたようだったが、今度は何だ?
今度は、ひよこだ。ひよこは、本当にかわいい!
丸く、黄色く、かわいがられるために神様がこれでもか、というくらいに愛らしくおつくりになったとしか思えない容姿をしている。
毎日、直子は自分の部屋でぴよと名ずけたヒヨコの世話をしている。
直子の部屋には、いろいろは動物が飼われていた。いぬ、ねこ、うさぎ、こうもり、はむすたー、りす、あひるは、したのへやかな?
ぴよは、順調に育っていた。
ある日、直子はぴよを、下のリビングへ連れてきた、もう黄色ではなく、白いぴよに成長していた。
驚いたのは猫のキラである。このおっとりキラではあるが、どちらかというと、ひよこは